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【液体歯磨き】 LISTERINE リステリン ホワイトニング 【効果】

 

リステリン ホワイトニング 

リステリンのホワイトニングを目的とした製品。

リステリンシリーズの中では異端的な存在。

ホワイトニング自体には大して興味がなかったのだが、250mLタイプを購入して3週間使用してみた。

リステリン ホワイトニング

パッケージはクリアボトルにカラフルな液体が入っているリステリンシリーズの常とは異なり、真っ白いボトル。

液はホワイト二ングタイプのため、着色剤が入れられないので真っ透明である。

ボトルまでクリアでは売り場で目立たないから、白いボトルにしたのだろうか?

カラフルなパッケージが多い中、洗面台に置いても悪目立ちしないので個人的には好きである。

 

成分

リステリンホワイトニング 成分表
(溶剤)エタノール
(湿潤剤)ソルビトール
(洗浄剤)三リン酸5Na
(洗浄助剤)ピロリン酸4K
(可溶化剤)ポロキサマー407
(pH調整剤)クエン酸、香料
(防腐剤)安息香酸Na
(香味剤)ユーカリプトールチモールサッカリンNa、スクラロース
(清涼剤)メントール
(防腐剤)シメン−5−オール

 

ホワイトニングように二つの洗浄剤が入っているのが特徴である。

三リン酸5Naはホワイトニング系の歯磨き粉などに入っている成分で、歯の着色汚れを落とす効果がある。

ピロリン酸4Kも同様の効果があり、イオンの力でステインを浮かせて落とす効果がある。

二種類の洗浄剤のハイブリッドパワーで着色汚れを落とすというわけである。

 

パッと見、他のリステリンシリーズに含まれている殺菌成分が入っていないように見える。

ところがユーカリプトールとはシネオールの別名であり、成分表中のチモールメントールと含め、薬用リステリンシリーズの4つの殺菌成分の一つである。

同様に防腐剤として含まれているシメン−5−オールリステリントータルケアシリーズの殺菌成分であるイソプロピルメチルフェノール(IPMP)の別名である。

なぜ成分名が違うかというと、他のリステリンシリーズと違って、ホワイトニングは「化粧品」のカテゴリーになるため、薬品名では載せてはならない(?)からのようである。

では、殺菌力も期待できるのかと思えば、リステリン公式ページのQ&Aのコーナーをみると…

「口腔内の原因菌を除菌する成分は含まれていません」

「細菌の殺菌を行いません」

と書かれている。

なので、殺菌成分が含まれているように見えるが、あくまでも香味剤や防腐剤として少量配合しているだけなのかもしれない。

 

 

使用感

リステリンホワイトニング 使用感

 

ホワイト二ング効果 ☆☆☆☆★

アマゾンのレビューなどで偶に勘違いしている人がいるのだが、これは歯そのものを白くするものではない。

歯の表面に付着した汚れを落として歯本来の白さを取り戻すためのものである。

これを使う前、前歯の表面や裏側などに茶色っぽい着色が薄くついていた。

それが気になって今回これを購入してみたのだが、1週間ほどは大して効果がないと思っていたが、2週間目ぐらいから「あれ?汚れが薄くなった?」と思うようになり、

3週間目ぐらいには殆ど着色汚れが落ちてしまった

なので、着色よごれを落とす効果は確かにあると思う。

落とした後で歯が白くなったかといえば確かに白くなってはいるが、当然真っ白というわけではなく、本来の白さに戻った感じ。

なので期待しすぎてはいけない。

刺激 ☆☆★★★

一応アルコールタイプなのだが、濃度が低いのか刺激がかなり弱い。

国内メーカーのアルコールタイプ並み。

適度なスッキリ感はある。(が、下に書いたように甘い...)

味 ☆☆☆☆★

とにかく甘いリステリンの中でおそらくもっとも甘い。

甘味剤としてサッカリンスクラロースが含まれているが、分量が多そうである。

それに加えて、ユーカリプトールやメントールが含まれているのでハーブ感、ミント感がすごい。

ハーブ系のガムをそのまま液体にしたような味。

美味しいといえば美味しいが、歯磨き剤っぽくはないので「甘ったるい」と言って嫌うひともいそう。

殺菌力 ☆☆★★★

上の成分解析のところで指摘したが、一応公式的には殺菌効果はない。

が、香味剤や防腐剤として殺菌剤は入っている。

実際のところどうかというと、確かに殺菌力は他のリステリンシリーズと比べると弱い感じがする。

これを使い始めてから1週間ぐらいしてから、歯茎が久しぶりに腫れた。

なのでやはり殺菌力は期待できないのかもしれない。

が、そこまで口の中がねばつくとか臭くなるということも無かった。

使いやすさ ☆☆☆★★

ノーマルのリステリンと同じである。

キャップ注いで使うだが、使用分量がノーマルのリステリンの20ccに対して、これは10ccと説明に書かれている。

また、口をすすぐ時間が60秒と長くなっている。(ノーマルは30秒)

ホワイト二ング成分を歯の表面に長く付着させるためだと思われる。

刺激が弱く、味も甘いので、60秒でも全く苦痛にならない。

液体歯磨きなので、すすいだ後でしっかり歯磨きして汚れを落とす必要がある。

コスパ ☆☆☆★★

値段はトータルケアシリーズと同じ。

殺菌効果が期待できないのでこれ単体ではデンタルリンスとして使用できない。

これで歯を磨いて着色汚れを落とした後で、ノーマルのリステリンなどで再度口をすすいで殺菌した方が良い。

ホワイトニング効果は確かにあるので、着色が気になる時に週単位で使用したりするのが良いかもしれない。

そう考えるとコスパは悪くない。

 

お勧め度 ☆☆☆☆★

歯の表面の着色汚れが気になる人は試してみる価値は存分にあると思う。

他のリステリンシリーズと違って殺菌効果は期待できないので、あくまでも美容目的で使う分には悪くない。(1L/1000円以下で歯が白くなるなら安い物)

味に癖があるので、好き嫌いが分かれそうだが、刺激自体は少ないので誰でも使えると思う。

常用するではなく一本買っておいて、ノーマルのリステリンと併用するのが良い使い方ではないかと思う。

ノーマルのリステリンには研磨剤や着色成分を落とす効果がないので、それを補完するための製品として存在価値があると思う