【液体歯磨き】 SUNSTAR サンスター GUM PLUS ガムプラス 【使用感】
サンスター ガムプラス
最近出たガムの性能強化版。
菌の増殖要因でにもなるFN菌(フゾバクテリウム)まで殺菌することで、長時間の歯肉炎・歯周病予防効果を発揮することを謳った商品。
500mlを購入し、ノーマルのガムと一緒に1か月ほど使ってみたのでレビュー。
成分
(香味剤) 香料(ハーブミントタイプ)、サッカリンNa
(可溶化剤) POE硬化ヒマシ油(清掃助剤) D-キシロース、ヤシ油脂肪酸アシルアルギニンエチル・DL-PCA塩
(薬用成分) 塩化セチルピリジニウム(CPC) 、グリチルリチン酸2K(GK₂)
(吸着剤) β-シクロデキストリン(β-CD)
ガムプラスの最大の特徴は吸着剤としてβ-シクロデキストリンが含まれていることである。
シクロデキストリンは水に溶けない(疎水性)の物質を包摂して、水に溶けるようにするための成分らしい。
また分子内に包摂することで水や酸素と反応しやすい物質を保護する作用があるらしい。(Wikipedia)
それがどのように殺菌力を向上させるのか不明だが、これがガムプラスの謳う「先制殺菌力」の秘密らしい。
一方肝心の殺菌成分が塩化セチルピリジニウムしか含まれない。
ノーマルのガムに含まれていた、「塩化ベンザルコニウム」が省かれてしまっている。
殺菌剤が一種類になってしまっては殺菌力的にどうなのだろう?
「プラス」と言いながら、特定の菌に対する殺菌力が失われてしまいそうである。
ガムシリーズ定番の抗炎症成分グリチルリチン酸2Kは本製品にも含まれている。
使用感
刺激 ☆☆☆☆★
国内メーカーのアルコールタイプとしてはそこそこの刺激。
口に入れるとピリピリくる。
気のせいかノーマルのガムより舌先にピリピリ来るような気がした。
味 ☆☆☆☆★
ノーマルのガムと全く違いが分からない。
相変わらず、ショウガのすりおろしに砂糖(サッカリン)を加えたような味。
ノーマルと味付けを変えても良かったのではと思わずにはいられない。
自分の舌がバカなのかと思って、何度も飲み比べ(含み比べ?)たが、全く違いはないようであった。
殺菌力 ☆☆☆☆★
「先制殺菌」とかコマーシャルを張っていて殺菌力が向上したようなことを言っているが、一か月使い比べてみて正直ノーマルと違いが全く分からなかった。
原理的には菌の増殖が抑制されているのかもしれないが、数パーセントとかそのレベルなんだろうか?
1日一回の使用で比較使用してみたが、持続力が飛躍的に向上したような感じはなかった。
ノーマルのガムでもそこそこ持続力はある方だったのだが、それと大して変わらない感じであった。
使いやすさ ☆☆☆★★
使い方はノーマルのガムと同じである。
口に10㏄含んで20秒すすいでからブラッシングする。
ボトルのフタは開けやすいが、相変わらず分量がわかり難い。
液体が透明な上に、キャップの10㏄の線がほぼ見えない。
老眼の人にはまず計量は無理である。
コスパ ☆☆★★★
ノーマルのガムより値段が高い。
実はボトルに細工がされている。
ノーマルの1リットル級のサイズは現在960mL含まれている。
ところがプラスの方は900mLとなっている。6回分減っている…。
同様に中サイズはノーマルの500mLに対して、プラスは450mL。
プラスの方が分量が少ないのに、100円前後高い値段で売られていることが多い。
実質的にノーマルより10%~20%は値段が高い。
大した違いではないが、ノーマルとの性能差を考えるとかなり疑問な値段設定である。
お勧め度 ☆☆★★★
結論、ノーマルのガムでよくね?
が、正直なところである。
「先制殺菌」や持続力に期待して買ったのだが、正直ノーマルと体感的な差がない。
しかもノーマルの方がCPCに加えて塩化ベンザルコニウムの二つの殺菌成分が含まれているので安心感がある。
持続力等もノーマルのガムで十分に感じているので敢えてこれ(プラス)を選ぶ理由がない…。
口の中の細菌環境は人によって違うらしいので、プラスの方が高い体感効果が得られるという人もいるかもしれないが、自分の場合は全く違いが分からなかった。
しかも殺菌効果だけでなく、味や香りなどもノーマルと同じなのだから尚更こちらを選ぶ理由がない。
プラスがもっと風味に拘って、高級感のある味にするとかすれば、機能性は別として、味の好き嫌いで選択肢にはなったのだが…。
期待外れではあったが、抗炎症剤のGK2も入っているし、安物のデンタルリンスより確実に信頼して使える製品ではあると思う。