【液体歯磨き】 リステリン トータルケア 歯周マイルド 【レビュー】
リステリン トータルケア 歯周マイルド
リステリンから新製品がでたので購入してみた。
トータルケアシリーズの歯周病予防を目的とした「歯周クリア」(上の画像の後ろの水色)の「別味バージョン」といったところである。
歯周クリアはリステリンの中でもお気に入りな製品なので、これにも期待が上がる。
水色はアイスミント味だったが、これは赤く「フレッシュブーケ味」と書かれている。
パッケージの花柄や鮮やかな赤色の液体、ブーケ味ということで、花のような匂いを想像させる。
歯周クリア 成分解析
(湿潤剤)ソルビット液
(溶剤)プロピレングリコール
(溶解補助剤)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム
(着香剤)香料
(pH調整剤)安息香酸
(保存剤)安息香酸ナトリウム
(薬用成分)イソプロピルメチルフェノール、グリチルリチン酸ジカリウム
(着色剤)赤102、赤227
トータルケアシリーズの特徴である「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」が殺菌剤として含まれている。
これはライオンのシステマシリーズなどにも含まれている、浸透殺菌力の高さを特徴とする殺菌剤である。
サンスターのガムやクリニカの殺菌成分である、塩化セチルピリジニウム(CPC)や塩化ベンザルコニウム(BKC)と違い、歯垢内部にまで浸透し殺菌力する。
殺菌力や持続力はCPUやBKCの方が上らしいが、IPMPは歯間や歯周ポケットの深くまで殺菌可能である。
歯周マイルドは歯周クリアと同様、グリチルリチン酸ジカリウムを含有している。
こちらは歯茎の炎症、出血、歯槽膿漏を予防する成分である。
水色の歯周クリアとの違いは矯味剤としてスクラロースが含まれていることぐらいか。
あとは香料も歯周クリアと違いそうである。
使用感
刺激 ☆☆★★★
「リステリン至上もっとも低刺激」とどこかに書いてあったような気がするが、歯周クリアや他のノンアルコールシリーズと変わらない。
ただ甘いので刺激を誤魔化している感じはないでもない。
しかしマイルドというほどマイルドでないような。
キシリトールも入っているので、スッとした清涼感もないではないが、やはりデンタルリンスとしては未経験なレベルの甘ったるさで清涼感はイマイチ。
味 ☆☆★★★
はっきり言って水色の歯周クリアの方が良い。
キシリトールサッカリンに加えて、スクラロースが入っているからか、1.2倍ぐらい甘い感じがする。
ブーケ味ということだが、花というより若干「桃」っぽい?
かなり人工的な甘みで、形容するのは難しいが、ピーチとイチゴジュースを足して二で割ったような味。
歯周クリアと殆ど成分が同じなので方向性は同じだが、これの方が甘くて、たしかにフルーティーな感じはする。
殺菌力 ☆☆★★★
気のせいだと思う...しかしなんだか他のトータルケアシリーズより殺菌力が低いような気がする。
朝起きた時のスッキリ感が良くないし、夕方歯の表面に歯垢が結構付いている。
マイルドにするために殺菌剤の量を減らしたとかあるんだろうか?
甘いのでそんな風に感じるだけか。
普通のリステリンは一日一回の使用でも良いのだが、これは一日二回ぐらい使わないとスッキリしない。
使いやすさ ☆☆★★★
従来のリステリンと同じである。
口に20㏄含んで、30秒すすいでからブラッシングする。
キャップ等も他のリステリンと同じ。
真っ黒なためどれだけ注いでいるのか分かりづらい。
歯周マイルド特有の問題として、色が真っ赤なため、洗面台や服に付くと目立つ…。
特にうがいの時白いシャツなどに付いたら厄介である。
コスパ ☆☆★★★
あまり良くないと思う。
トータルケアシリーズはただでさえ、薬用リステリンシリーズより値段が高い。
なんども書くがそれに加えて、これは殺菌力がイマイチな感じがする。
甘いせいで口がすっきりしないので使用回数が増えた。
なので他のリステリンの方が使用回数が少なくて済む。
お勧め度 ☆★★★★
はっきり言ってお勧めしない。
トータルケアシリーズが甘くなっただけ。
見た目的にも若い女性をターゲットにしたのではないかと思う。
見た目と甘ったるいというだけで、特にメリットが感じられない。
低刺激というほど低刺激ではないし、殺菌力は微妙はだし、これ使うなら他のノンアルコールタイプのリステリンや国内メーカーのデンタルリンスを使った方がすっきりしていい。
色が派手過ぎて、服や洗面台は汚れるし、良い事がない。
甘いので歯磨き嫌いの子供に使わせようにも、癖が強すぎてあまり使わせたくない。
リステリンの特徴であるスッキリ感を期待するとガッカリするし、個人的にリステリンシリーズ中もっともお勧めしない製品というのが結論である。